萬里蟹はシマイシガニ、ジャノメガザミ、トウヨウイシガニの3種類に分類できる。この3種類の海ガ二は台湾で水揚げ量が最も多く、台湾のカニ愛好家では一番人気のカニでもある。台湾ではカニ漁に長けている万里の漁夫たちがこれらのカニを捕獲しているため、新北市万里区は台湾一の海ガニ集散地となっている。

そのため、新北市政府2012年に欧米の食材制度を参考に、「萬里蟹」というブランドを立ちあげた。台湾一の海ガ二文化の知名度を広めるだけでなく、波を切ってカニ漁に励む万里の漁夫たちに敬意を捧げるためでもあるのである。

「萬里蟹」というブランドを立ちあげた。台湾一の海ガ二文化の知名度を広めるだけでなく、波を切ってカニ漁に励む万里の漁夫たちに敬意を捧げるためでもあるのである

萬里蟹はシマイシガニ、ジャノメガザミ、トウヨウイシガニの3種類に分類できる。 万里の漁夫

輸入品のタラバガニ、シャンハイガニ、アメリカイチョウガニなどと養殖のワタリガニと違い、萬里蟹は台湾近くの海域で生息している海ガ二で、野生で汚染が少なく自然な潮味がする。萬里蟹の肉質はとても滑らかで柔らかく、様々な料理スタイルや調理方法と相性がよく、色んな食べ方で楽しむことができる。

シャンハイガニやワタリガニなどの養殖ガ二と比べ、萬里蟹は肉でもミソでも濃厚な海の味がし、ソースと調味料がなくてもそのままいただける。特に冷ましたカニ肉は味がよく、噛めば噛むほど香ばしく、養殖ガ二では比べようはないおいしさである。

萬里蟹の主産地は新北市沖にある「西北漁場」**海域で、毎年全台湾八割以上を占める海ガ二がここで水揚げされ、活きたままに台湾各地の魚市場と料理店に送られる。そのため、観光しながら萬里蟹を堪能するのには、新北市沿岸部が一番ベストの選択であり、特に野柳漁港、亀吼漁港、富基漁港の三カ所では、一年中新鮮な萬里蟹を楽しめ、「台湾海ガ二の聖地」とも呼ばれている。

**西北漁場は新北市沖にある東経120度40分以東、北緯26度以南の海域を指す
西北漁場は新北市沖にある東経120度40分以東、北緯26度以南の海域を指す